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seesaa止まった。さてどうしよう…
タイトル通りです。
とりあえず、今後の見通しはまったくもって立ってないのです…
ここを代替使用するのもありではあるんですけどね…
裏(第4館)の方に記事は書きますので、そちらを宜しく。
では~
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小説第十二回
刑事は手におえない、というように苦笑して
「いまから本部に確認を取ります」
と言って、携帯電話に手をのばしたが、それはタイミングよく鳴り出した。
本部からの連絡だった。
「被害者の身元は割れたよ。仏さんは札幌市内に住む、酒井 仁、三十四歳だ」
「動機に繋がるものは…?」
「ばっちりあるようだ。酒井はローン会社の店長なんだが、営業には関わらず、取り立てを主にやっていたらしいからね」
「分かりました。では、今から乗客のリストを送りますので調べてください」
と頼んだ。

それからは作業だ。ふてくれている宮本にも書かせて、三十分弱でリストが完成した。
早速、刑事の一人が駅員に渡しに向かった。

駅には、いつの間にか、上りの特急「サロベツ」が到着していた。
駅員が八分遅れ、と案内している。これより北は、さらに吹雪が激しいようで、その証拠に、雪をびっしりと車体に付けている。

小説第十一回
ⅩⅠ
救急隊が車掌の指示で1号車のドアを開け、乗り込んで来た。
デッキにいる刑事は、手袋を付けた手で財布をあさっていた。
刑事は救急隊を確認すると、四人がかりで丁寧に遺体をトイレから引きずり出し、担架に載せた。
すぐにドアを開け、遺体は司法解剖へと運ばれて行った。

ドアのロックがかかると、刑事は1号車で財布の中をあさった。
(運転免許はないのか…)
刑事は免許を見つけられなかったので、仕方無く、クレジットカードを出し、本部に身元を調べてもらうように連絡した。

「これは誰の物でしょうか?」
と刑事は、凶器であるナイフを掲げて聞いた。
刑事のいきなりの質問に、車内に動揺が生まれた。
勿論、乗客から声は上がらない。
「いませんか?」
と乗客の間を歩いた。
所詮、三両編成の列車だ。すぐに調べはついた。
(いないのか…)
と刑事が疲れた様子で横の同僚に呟くと、乗客の一人が
「なんで警察は降ろしてくれないんだ!」
と叫んだ。
その乗客は美深でも、なかなかの有力者の息子だ。
すぐに悟った刑事は
「申し訳無いが、殺人事件なので犯人の目星がつくまでは…」
と説明したが、その若者は刑事の話を遮り、
「知ってるだろ、俺は宮本 糸之介の息子だよ。事件には関係無い。それに何か聞きたければ、家まで来ればいいだろ」
と一気にまくし立てた。

小説第十回
●お詫び●
前週更新分が「小説第十回/Ⅹ」となっていましたが、正しくは「小説第九回/Ⅸ」です。
お詫びと訂正をさせていただきます。なお、以下が正しい「小説第十回/Ⅹ」です。
これからも当ページをよろしくお願いいたします。この小説は三十回程度の連載を見込んでおります。


車内が慌ただしくなってきた。
そんな中、
「まもなく当列車は美深の駅に到着しますが…先程車内で発生した殺人事件の捜査の為、全ての車両のドアを締め切らせていただきます。当列車はしばらく美深で停車します。お急ぎのところ、ご迷惑をおかけしますが、捜査への協力をお願いいたします」
と車内放送が流れた。
これにより、3号車の事件を知らない乗客たちが騒ぎ出した。うるさくなったせいで、寝ていた乗客も起きてくる。
車内に二回目の混乱が生まれた。

列車は、雪が積もった田園地帯から、いきなり除雪された美深の市街地に入った。舗装道路のアスファルトが一部、灰色のように目立つ。
それでも吹雪のせいで、道路を挟んだ少し先の家々が見える程度だ。
人影は、ない。

特急「サロベツ」が小さい美深駅に入線した。小さい、とはいっても、この宗谷本線内ではかなり大きい方だ。
構内の時計が15:34を指している。定着だ。
しかし、ドアは開かず、乗客たちは線路を挟んだ、跨線橋の先にある反対のホーム横、駅舎内で心配そうに見つめている。
正確には迎えに来た人もいるようだ。

一番後ろの乗務員室ドアから、二人の刑事が乗り込んで来た。
3号車の乗客が心配そうに見守る。
刑事たちは問題のトイレまで行くと、遺体を眺めた。
「ひどいもんだ」
一人の刑事がため息を漏らした。
遅れた救急隊が、小走りに跨線橋を渡って来るのが見える。

小説第九回

(早くナイフを捨てなくては…)
しかし特急型車両の上、極寒地を走るよう設計された、この列車内に開く窓が見当たらない。
割ろうにも、音が響く上、二重ガラスになっている。
(クソッ)
浜田は舌打ちした。

浜田はしばらく外の景色を見た。二分程で通過駅が見えた。
浜田はなんとかして、錆びて見にくい駅名板を読んだ。
「智北 駅」
と書いてある。
すぐに時刻表を見る。
智北は次の停車駅である美深の二つ手前だった。
(美深からは間違いなく警察が乗り込むだろう)
もう時間は残されていなかった。
浜田は素早く、車掌室のある最後尾に移動した。
右側のガラスから、「乗務員室」と書かれた室内はまる見えである。
さりげなく覗き、人がいない事を確認すると、ノブに手をかけた。
予想通りにドアは開いた。
ドアを30センチ程開け、背後の客室を見る。
座席は全て逆向きでセットされ、あちらこちらから寝息が聞こえる。
(俺のいた1号車とはえらい違いだな)
浜田はあせりを抑えながら、乗務員室に滑り込んだ。
静かに後ろのドアを閉める。
(バレてはいないようだ)
浜田は自分にいい聞かせながら、外の白銀の世界へと、飛び降りた。





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